今治という土地は世界でも有数の海事都市と言われ、海運・造船・メーカだけでなく、金融、商社、損保、また行政ともうまく連携の取れたサプライチェーンが成り立っている特異な地域です。その中で創業から40年近く、空調・冷凍機メーカとして造船に関わるだけでなく、お客様と密着してアフターケアを行いながら、船の生涯を見守るのが弊社の役割です。日本という島国においては、船との関係は切っても切れません。資源や製品の運搬だけではなく、身近な人を運ぶフェリー、最近アジア圏でも増えている豪華客船でのクルーズ旅行。それらの夢や想いを支えるのが、潮冷熱株式会社です。
今治市波止浜地区で生まれ、造船の町で育った私にとって船というのは、とても身近な存在でした。子供の頃はポンポン船に乗って近くの島に渡って泳ぎに行きましたし、祖父や父も船に関わる仕事をしており、私が子供の頃に創立されたのがこの潮冷熱株式会社です。私は東京の大学に進学をし、大手空調メーカに7年勤めたのち今治に戻り、この会社に入社をしました。そして調達業務や、総務、営業などいくつかの部署を経験したのち38歳で社長に就任することに。その時に思った事は「トップダウンではなく、今まで以上にみんなの個性がきちんと発揮できる会社に」ということでした。「素晴らしい人財はたくさんいて、そこから良いアイディアが生まれているのに、それをもっと表に出して議論し合えば良いじゃないか」と思う場面がたくさんあったからです。それを実現するための環境を整えるために2008年には新都市工場を開設、2009年には本社ビルを建設し、オフィスも大幅に改装しました。若い世代が中心になってくるグローバルな時代に向かって、一緒に成長していける人財が必要不可欠だと思っています。
名前 | 代表取締役社長小田 茂晴Shigeharu Oda |
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入社 | 1998年 |
出身 | 愛媛県今治市 |
趣味 | 読書・ゴルフ |
潮冷熱株式会社は船舶用空調、冷凍冷蔵庫、船舶用エレベータの製造・取り付けからメンテナンスまでを手がけています。また、それら培った技術を利用し陸上の大型施設で空調換気設備工事なども行います。
日本国内における船舶の空調マーケットシェアは約50%を占めており、そのほかの設備を合わせると一般貨物船において約65%のシェアを占める日本でも有数の会社です。
- デッキユニット型
船舶用エアコンDeck unit air conditioner - プレハブ式糧食冷蔵庫Prefabricated Refrigerating
Provision Chamber - 船舶用エレベータMarine Elevator
現在弊社では「ビジョン2026」という目標を掲げています。具体的に取り組んでいるのが3つの柱。一つめは環境対応型の商品開発を進めていくこと。二つめは現在アジア地域で、マーケットが膨れ上がってきている客船事業のマーケットを引っ張っていくこと。そして三つめは海洋開発。海底から石油を掘り起こす基地に居住する人たちの空調設備などを手がけることです。原油価格が復活すれば一般貨物船の10倍にも20倍にもなる巨大なマーケットです。
私は、造船そのものはやはり日本が随一だと思っています。不況と言われるこの20年の間に世界で3位まで落ち込んでしまいましたが、やはり質の部分では日本製に勝るものはないという認識がありますので、近年中には日本が1位に返り咲くのではないかと思っています。そんな明るい未来をこの潮冷熱株式会社は追いかけ、寄り添いながら一緒に成長していけると感じています。
やる気さえあれば成長は会社がサポートしていきますので、一緒にチャレンジしていける人財に出会えることを祈っています。
本社
〒794-0069 愛媛県今治市
クリエイティブヒルズ5番地3
TEL 0898-34-1230
FAX 0898-34-1231